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土佐・山内家の5代山内豊房は元禄13(1700)年に5代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院に、この東常縁直筆の「古今和歌集」を献上している。同時に将軍綱吉の正室にも、冷泉大納言為秀筆の「古今和歌集」を献上している。(山内家が所持した古今和歌集は4つ) この外、上記の冷泉為秀の父為相筆の「古今和歌集」も6年後の宝永3年に6代豊隆が綱吉正室に献上している。 平成の代に山内家が国宝となった「古今和歌集」(高野切れ)を七億円で高知県に売却され、36000点にも及ぶ美術品・古文書などは無償で県へ寄贈された。 一連の‘古今和歌集’は見性院(山内一豊の妻)がその母・有順尼(東常慶の娘)より結婚時に山内家へ伝えたものとの可能性が濃厚といえる。 |